ビジネスローンは決算書のどこを見られる?——赤字決算・債務超過でも借りられるか
ビジネスローンの審査で金融機関が決算書のどこを重視するかを解説。赤字決算や債務超過でも融資を受けられる可能性があるケースを紹介します。
決算書のどこを見て審査しているのか
ビジネスローンの審査では、直近1〜3期分の決算書(貸借対照表・損益計算書)と、可能であれば試算表の提出を求められることが一般的です。金融機関やノンバンクが重視するのは主に次の項目です。
損益計算書で見られる項目
- 売上高の推移(増加傾向か減少傾向か)
- 営業利益・経常利益が黒字かどうか
- 一過性の特別損失を除いた実質的な収益力
貸借対照表で見られる項目
- 純資産がプラスか(債務超過になっていないか)
- 借入金の総額と返済負担の比率
- 現預金の残高と資金繰りの余力
赤字決算でも借りられるケース
単年度の赤字だけで即審査落ちになるとは限りません。以下のような「赤字の理由」が説明できる場合は、審査担当者の心証が変わることがあります。
- コロナ禍や一時的な取引先の倒産など、外部要因による一過性の赤字
- 設備投資や広告投資による先行費用が原因で、翌期以降の売上増加が見込める場合
- 役員報酬を意図的に高く設定しており、実質的な利益(役員報酬を利益に足し戻した額)はプラスの場合
特に役員報酬による見かけ上の赤字は、決算書に補足資料や説明メモを添えることで、実態に近い評価を受けやすくなります。
債務超過の場合は難易度が上がる
純資産がマイナスの債務超過状態は、銀行融資では特に厳しく見られます。ただしノンバンク系のビジネスローンでは、直近の資金繰り実績や入出金の動きを重視する商品もあり、決算書の数字だけで判断されないケースもあります。債務超過の解消計画(増資、代表者からの借入金の資本組み入れなど)を提示できると、審査に前向きな印象を与えられます。
決算書以外に準備しておきたい資料
- 直近の試算表(決算から半年以上経過している場合)
- 資金繰り表・事業計画書
- 納税証明書
まとめ
ビジネスローンの審査では損益計算書の黒字・赤字だけでなく、赤字の理由や貸借対照表の純資産状況まで含めて総合的に判断されます。赤字や債務超過があっても、事情を説明できる資料をそろえることで融資の可能性を高められます。
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